IV-1 東京湾と古東京川 海底地形分類図 |
《解説》
東京湾口の浦賀水道では、相模 舟状海盆に注ぐ東京 海底谷が、海底を深く刻みこんでいる。一方、上流部の谷系は、その大部分が東京湾を埋め立てている堆積層の下に埋もれている。氷河時代の海面低下の最盛期には、海面は現在より140mほど低く、東京湾のほぼ全域が陸化していた。この時、荒川、多摩川、小櫃川などは、広く流路を東京湾にひろげ、古東京川の水系をつくった。東京湾を埋める堆積物の中には、宝永年間の富士山噴火(1707)による火山灰(黒色のスコリアと灰色の軽石で最大径3mm)が封印されている。火山灰層の深さから割り出した堆積の速さは、川崎沖で100年間24cmと見積もられる。
《地形名一覧》
G4沖ノ山(堆),G24布良瀬(堆).
H2中ノ瀬.
O20鴨川海底谷,O29城ヶ島海底谷,O35館山海底谷,O42東京海底谷,O48野島海底谷,O58三浦海底谷,O61布良海底谷.
U7亀城海脚,U9城ヶ島海脚,U15野島海脚,U16三崎海脚,U17布良瀬海脚.
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