日本を取り巻く海の地形 『日本を取り巻く海の地形』概要地形名事典 閉じる 
IV-5 深い駿河湾と富士山 海底地形分類図
深い駿河湾と富士山 《解説》
日本一高い山に近接し、湾の深さ日本一の駿河湾が、海底渓谷をつくっている。当初、駿河湾と相模湾は本州の南に横たわるひと続きの舟状海盆であったものが、50万年前頃、フィリピン海プレートに乗って南方からやってきた伊豆島(いまは半島)が本州に到達して、両者を2つの湾に分けた。伊豆半島を乗せたフィリピン海プレートは、北西方向に沈み込もうとしていることで駿河湾の幅を狭め、かつ駿河湾東岸の大陸棚の水深を平均的水深よりも数10m深くし、150-180mとしている。一方、御前埼から駿河湾西岸にかけては、平均水深より数10m浅くなっている。安政東海地震(1854)は、駿河湾内のプレート境界を含めた海域で起きたと考えられている。


《地形名一覧》
B17銭州海嶺.
F14第2天竜海丘.
G6金州ノ瀬(堆),G15石花海南堆.
K8駿河舟状海盆,K15南海舟状海盆.
L15石花海海盆.
O11石廊海底谷,O32銭州海底谷,O41天竜海底谷.
U2伊豆海脚,U6御前埼海脚.

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